LightHouse下関

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【コラム1】カメラの沼からの脱出方法

目 次

  1 カメラの沼について

  2 理想と現実

  3 行きついた形

  4 まとめ

 

1 カメラの沼について

 みなさん、カメラにはイロイロな沼があるのはご存知でしょうか。レンズ沼、カメラバック沼、メーカー沼、三脚沼…多種多様な沼(ぬま)がございます。私は単焦点レンズ沼とストラップ沼にどっぷりと浸かってしまいました。カメラを触って約20年。多くのストラップや単焦点レンズを購入しては、付けたり外したりと、一喜一憂する毎日をすごしました。

  カメラファンの先輩方からのお勧めで、レンズはNIKONからスタート。OLYMPUSへ乗り換え、そこでFourthirdsでそろえたレンズが、Microへ規格変更したためモチベーションダウン。変態カメラで有名なRicohGXR A12 28mm、50mm単焦点だけでアフリカまで行き撮影。帰国後、スッキリとしたMINOLTAレンズの好みからSONYへと渡り歩いた遍歴です。どっぷり浸っているときはとても楽しい。だけどふりかえってよ~く考えると、非生産性で費用対効果の薄い期間であったことに間違いありません。

 私、思うとです。時代は大きく変わり、撮影技術を磨かずとも、スマホのAIとアプリの進化で適度にキレイな写真が、誰でも簡単にソコソコバンバン撮れてしまう時代になっちゃいました。お金と時間、費用対効果を考えるのであれば、私は一日でも早く沼から抜け出し、浮いたお金で1枚でも多くシャッターを押せば良かったぁ〜って。

 

「俺は有名なレンズを持っとるとばい!このレンズのキレばみてん!すごかやろが!」

このオナニーにも似た自己満足に何の意味があったのでしょうか。深すぎる沼はマクロレンズのように画角を狭めてしまいます。沼があるから今がある!団塊世代の諸先輩方のご意見は十分身をもって承知しております。しかし、今の働き盛り世代にそんな金銭的、時間的余裕などないのです。

 ではてっとり早く沼から抜け出すためにはどうすれば良いのでしょうか。それは他人の意見を取り入れることが一番効率的です。レビューや感想から自分に合う、合わないを感じ取ればよいだけ。その繰り返しの作業の結果、はやく「自分のライフスタイルに合う好み」を知ることで抜け出せる。(と私は信じています。あくまで主観ですが。)

 

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RicohGXRA12 50mm

2 理想と現実

 レンズもストラップも、買う前と後ではイメージが違うと思います。私もそうでした。ニンジャストラップを買ったときは、意気揚々と撮影に意気込みました。結果、他の荷物とカラまり、首と肩がコリまくってお蔵入り。

有名なPeakDesignのストラップもそろえました。しかし、実際は動画撮影時に金具がカメラ本体にカツカツあたりノイズとなるため、使用に制限ができました。また、長時間車を運転する私にとって、カメラのストラップまでもシートベルト生地になると、首や肩に擦れて痛い。まさに、帯びに短しタスキに長し。金額も高いため残念至極。(肩掛けバックやポーチのストラップとして再利用中)

 カタログで見るイケメンのようになりません。どんなにカッコよくポーズを決めても、イケメンはカメラしか持っていない状態。実際は奥さんの荷物を片手に保持していたり、会社からの電話を首にハサミながら、子供のオムツセットを背負う状態ですもの。商品の理想イメージから現実の実用領域に重ねて考えないとダメゼッタイ。

3 行きついた形

 単焦点レンズ沼の行きついた形は、単焦点レンズから足を洗うことでした。「単焦点じゃないんか~い!」とツッコまれますね。でも理由があるんです。フルサイズ機に移行し描写のいいハイグレードズームレンズを1本買う。いままで集めたすべてのレンズを資金に回しました。フルサイズで暗所に強く、解像度もアップ。カメラもレンズも自分に言い訳できない状況を作ることで腕を磨くことに注力できます。(家族がいると単焦点では都合が悪いときもあるとよ。)

  ストラップ沼の行きついた形は、ストラップを使わないことでした。「結局ストラップつかわないんか~い!」ご安心下さい。そのかわりこれを使います。

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン キャプチャー ブラック CP-BK-3

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン キャプチャー ブラック CP-BK-3

 

私はこの型落ちを安くメルカリで手に入れました。そもそも、リュックサックやバックパックの肩の位置に取り付けるモノ。これを普段使っている肩掛けバックに取り付けて使っています。首に負担をかけることもなく、スライドすれば装着状態のまま撮影できて便利です。また相手に威圧感を与えにくいのもポイント。手に荷物を持っていても絡むことなく一眼レフ持ち運ぶときはこのスタイルのまま1年ほど過ごしています。

普段使うバックにカメラを付けているため、使い勝手もそのままに荷物も入れられ一石二鳥!

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キャプチャーをバックに装着した後ろ姿

ファインダーが下になり、ぶら下がっている状態ですが、しっかりと固定されています。外すときはキャプチャーのボタンで1アクションで外せます。

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ズームレンズ付フルサイズ一眼レフを持っているように見えません。

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装着したままバックを前にスライドするだけで撮影ポジション

レンズフード格納状態ですが、NDフィルターで保護しております。

4 まとめ

 長年にわたり数々のストラップを買った私ですが、結局はPeakDesignのCaptureに落ち着きました。写真を撮るためには、カメラを持ち歩かなければなりません。首に、肩に、かけるだけではなく、別の何か、つまりストラップに代わるものを見つければ良いだけだったのです。(私の場合は普段持ち歩くバック)

 そして単焦点カメラの描写に代わるものはグレードを上げたズームレンズでした。何本もコダワリ抜いて買いそろえる労力から解放され、レンズのクセをあーだーこーだーとカラの頭で考えずに撮影に集中できる。いや、数本分の単焦点レンズを代用したといった表現が良いのかも知れません。どうせ、私が買った小さなセンサーサイズの単焦点レンズなんて、状態の悪い中古ばかりでしたから。

コダワリを捨てるのではなく、別の形に置換する。私はこれで長い沼を抜け出せました。何かの参考に(ならないかも知れませんが)なれば幸いです。でわまた。